今日はチヂのおはなし。
物語みたいな感じでサラっといきます。





過去、沖縄では富や権力(名声)のため、
神人(かみんちゅ)やユタ、王族の聞得大君(女性)さえも、
自分たちの憲政、富や一族の繁栄のために、
神からのご神託を王族のみに使ったと言われています。
王族の中の確執でご神託をゆがめたこともあるだろうなと、。
※聞得大君は役職名




権力の安泰はなにも王族や神官に限ったことではなく。
沖縄の貴族・豪族や琉球政府のお役人もそうでした。
自分たちの地位を守ることに必死で、そのためには
たくさんの嘘偽りも述べたことでしょう。別の視点からみると、
これすら沖縄に限ったことではありません。
※もちろん、熱心に正直に役職や神職を勤めあげた人もいるでしょうね。





沖縄の人にもあまり良く知られてないと思いますが、
聞得大君だけが神からの神託を頂戴していたワケでもありません。
僕のチヂのように男性の神人も居ましたよ。王のそばにも
フツーにいました。元をたどれば王族ですけど、。

たとえ王族じゃなくても男女関係なく、神から神託を
とるものが居ればそれはやがて王様の耳に入ることになる。
(当たり前のハナシですが女性にだけ霊力があるワケじゃない)

僕のチヂも人のためにそのチカラを役立てるつもりでしたが、
王様にそのチカラを買われ、王様(付き)になったのです。
(まず、断れませんからね。)





僕のチヂの判断方法はユタというよりも占い師。
フンシー(風水)や気を読むチカラ。※神道寄りの陰陽道。
陰陽の流れを読むことに長けてました。陰陽師の安倍晴明みたいな感じ。
未来の流れに敏感なのは今の僕と同じです。



当時の琉球からすると陰陽道は新進気鋭で最先端。
女性ユタ神官の中では異色。僕のチヂは細面の
カッコつけの派手、片手に扇子を持ってクールぶってました。
王府内では神託の授業も受け持ってましたから、
女性ユタ(のたまご)からはモテモテ。(笑)調子のり。

王からの寵愛を受けてましたからね、王様に
風水の羅針盤(？)みたいなのをねだったりも出来て、
金銭的には裕福でした。チヂの神託は現王族の
政府の安泰のためだけに使われました。




そのことに対して僕のチヂは悔やんでいます。
(王様だけじゃなく、もっと人の役にたちたかった)と。
そのことは僕もよく理解していますので、
僕に出来ることを出来る限り、勤めたいなぁと思ってます。