今を “知る”

花屋

2007年11月13日 05:00







(えっ!? こおらるまん?)

「あぁ、サンゴを養殖して、植えつけてる人たちでしょー。」
「ウチナーンチュだったら、誰でも知ってるさー。」


沖縄の人たちが、
こんな会話をしてくれないかなぁ。笑
週末の講演会に参加することが出来ました。
ホント、雨が降らずにたどり着けて良かったー。笑
サンゴ礁の問題って、沖縄に限ったことではなくて、
地球温暖化とつながっていることを、実感させられました。
やっと、話をまとめられたので書いてみます。
遅くなってスイマセン。

あっ、でもまだ車の窓はなおってませんよ。
じゃ~、どっちも治ってないのかって?笑



          
 金城浩二さん
 
 沖縄生まれの37才
 こおらるまん(レッド)であり
 コーラルズファームPPM沖縄の店長であり
 アクアプラネットの理事長でもあります
 その肩書きすべてにサンゴが関わっています
 彼はサンゴ養殖の “パイオニア” です。

 




                         田中律子さん

                        東京生まれの世田谷在住
                  14才で初めてダイビングを体験する
                     女優やタレント業をこなしながら
                         一人の主婦でもあります
            沖縄の海をこよなく愛し毎月のように足を運ぶ
          さらにはNPO法人 “アクアプラネット” を立ち上げ
                           自身もまたその会長


 

ネットで調べて見ると
このお二人は、TVや雑誌で何度も取り上げられているようです。


○沖縄の海(サンゴ礁)を襲った悲劇

1998年、世界各地で異常な暑さによって海水温が上昇、
沖縄近海も例外ではなく、海水の温度が30度を超えたそうです。

 






    白化したサンゴ            サンゴを食べるシロレイシガイダマシ 
その高水温でサンゴの “白化現象” が起きて
沖縄近海のサンゴの9割が死滅したそうです。
ウチナーンチュの僕ですけど
この講習に参加するまで知りませんでしたよ。
まさに「無知」とは「罪」ですね。(ジョジョ風に。笑)
1997年以前のサンゴが100だとすると
“白化現象”のあった1998年以降にはそのわずか
10%にまで減少してしまったんです。
最近では良くTVなどで取り上げられるようになった“赤土流出”問題。


 










  大量発生したオニヒトデ      赤く染まった川
 サンゴ(Coral)は共生生物
 イソギンチャクやクラゲ等と同じ、こう腸動物で
 年に一度、満月の夜に産卵し、やがて卵は
 岩にくっ付きます。(ポリプと言う。)
 ポリプは分裂を繰り返しながら、みんなが知っている
 あの美しい姿のサンゴに成ります。
 










 よく見ると、その一つ一つの穴には小さなポリプがいます。
 また、殆どのサンゴは体の中に褐虫藻(カッチュウソウ)と
 呼ばれる植物プランクトンを住まわせていて、
 サンゴの吐き出す炭酸ガスと、太陽の光で光合成をし、
 栄養を作りだします。
 昼のあいだは、褐虫藻からそれを分けてもらい
 夜になるとイソギンチャクのように、触手を出して
 海中のプランクトンなど、生物を捕食しています。

 (カッチュウソウ)
 サンゴに住む植物プランクトン。
 二酸化炭素を吸収しますが、海水が高温(約30度以上)
 になると、サンゴの体内からプランクトンが逃げます。
 サンゴの美しい色彩は、褐虫藻の色素によるもので
 サンゴから離れると当然色素もなくなり、白くなります。 
 栄養を貰えなくなったサンゴはやがて死にます。 
 高水温が比較的短時間だと、褐虫藻がサンゴに戻り
 じょじょに回復する場合もあります。

 

 ○立ち上がった金城さん

 小さい頃から沖縄の海を、目続けてきた金城さん。
 キレイな沖縄の海を取り戻したい。
 その想いから一人奮起して、立ち上がりました。
 人類史上、前例のないサンゴの養殖に、
 普通のオッチャンが取り組んだのです。
 (金城さん、スイマセン。汗)
 本当にゼロからの出発で、船さえありません。
 地元にある北谷漁港のみなさんに
 根気強くサンゴの現状を訴えました。
 金城さんの沖縄の海に対する情熱に
 北谷漁港が動いてくれたんです。
 (ボランティアです)
 一大決心をした金城さん。
 貯金を使い果たし、借り入れして
 コーラルファーム(サンゴ養殖施設)を
 完成させました。その総費用は○千万!
 独学でサンゴを学び研究し、試行錯誤を
 繰り返しながら、やっと養殖に成功します。
 育てたサンゴを海に還すのも一苦労です。
 波に揺られながら、
 サンゴを岩に根付かせるための穴を開け
 セッティングし、砂を入れて固定する。
 その後も定期的に通って世話をしますが、
 もちろん、すべてが育つわけではありません。
 サンゴ礁は「カナリア」と呼ばれています。

 
 
 
 
 ○サンゴの重要性は…?
 
 サンゴは海全体の2%です。
 その2%の中に沖縄のサンゴがあり
 また、サンゴ礁に依存している海洋魚種は
 全体の25%にもなります。
 現在生存しているサンゴは
 二酸化炭素を蓄えているんです。
 その量は大気中にある二酸化炭素の
 約 “2倍以上” だということ!
 これは世界中の科学者の出したデータです。

 
 こう書いてしまうと、大気中の二酸化炭素って
 少ないように感じますが、逆なんですよ。
 二酸化炭素は、熱を吸収しやすく
 今までは、大気のバランスが整っていたため
 ある程度は、太陽の熱を反射していましたが
 近年、莫大に増えすぎた二酸化炭素のせいで
 熱放出が、しにくくなっているようです。
 これは地球温暖化の大きな要因の一つです。
 

 光合成によって、二酸化炭素を吸収しているのは
 陸上の植物だけだと思っていた僕はびっくり!!
 目からウロコでした。
 サンゴの重要性を理解できた今
 僕達になにができるのか。




 ○海の恩恵

 金城さんが、資料のため
 写した写真がいくつかありました。
 その中に一人のおばあちゃんが写っていました。
 カメラを向けると、
 すごく可愛らしい笑顔をしてくれたそうです。
 
 おばあちゃんの言葉
 「
戦後の飢えも海があったから生きてこれたさー

 深い言葉でした。
 専門家によると、沖縄は『珊瑚礁文化』と、
 言われているそうで昔から城の城跡や
 家の石垣の一部には、珊瑚が使われていたそう。
 海を崇める祭り『ウンジャミ祭』もありますね。
 
 海が一平方キロメートルあれば
 40~80世帯の家族が
 永久に生活できるそうですよ。
 (その分の食がまかなえるそう)
 海からの恩恵って人間にとって必要不可欠。
 すべての人間がなんらかの形で
 海に依存しています。
 今、その海(地球)に
 恩返しをする時期にきているんじゃないかな。




○一人の力は『微力』だけど『無力』ではない

今までサンゴの事ばかり書いてきましたが
サンゴの放流だけが、温暖化を抑制するわけじゃありません。
(温暖化との詳しい関係性も僕は知りません)
僕やアナタに出来ることから、初めてみたらいいんじゃないかと思います。

知る”ということ
サンゴのことを少し知った僕は、ブログで伝える事が出来ます。
サンゴのことを知らないで生活する事と、
サンゴのことを知って生活する事は
同じではありません。

極力、二酸化炭素を発生させない
生活を心がけるのも良いですよね。

地産地消
遠い地域から、限りある資源を使って
二酸化炭素を撒き散らしながら届く、安い商品よりも
住んでる地域で採れた、子供達に安心安全の商品を
地域に住む人から購入することで共栄する。

もちろん、
みんなが続けている省エネ活動が基本ですよね。




○楽しく活動し、無理なく続ける

温室効果ガスで、世界各地の溶けてしまった
永久凍土になげいていてもなにも始まりません。

仮に今、それが止まっても、温暖化が改善されるまでには
長い期間が必要なんです。
だから一日でも一刻でも早く、手を打たなければならない。

海水にのまれていく島々を、助けることは出来なくても
アナタに出来る事がきっとあるはずです。

3400円を出して、サンゴの放流(植え付け代行)という形も
一つの「アナタの手」です。

金城さんは言っていました。
「世界の科学者が発表している、地球予想データや
資料を見ると、やる気が失せると。」

~このままなにも「手」を打たなければ100年後、
世界の平均気温が6度上昇する~

あくまで予測です。

だったらこんなことをしていても、
将来はかわらないんじゃないかと
そう思う時もあるそうですが、

愛するわが子のため、
愛する地元のために、
今はその過程を楽しみながら、やっているそうです。

沖縄の人たちはどこかのんびりしている。
なんくるないさ~(なんとかなるさ)も
本当は良い意味なのに、
て~げ~(簡単に)に考えてるところがないかな?
「行政とか、誰かが手を打つだろう」と、
人まかせに考えてはいないか?
その行政を動かすことが出来るのも
一人一人のがあってこそ。

お金を稼ぐための生き方もあるかも知れない。
だけど、

自分に後悔しない生き方

をしてほしいと言っていました。
これからも金城さんを応援したいと思います。

 

Sea Seedグッズのブース前で商品を見ていました。
販売員が着てるTシャツが気に入ったので、
声をかけてみました。

「それ、良いですねー」
「スイマセン、これは試作品なんです」
「そうなんだー」

花屋さんですか?」

!!!!
「もしかして…、こおらるまんさん?」
ぐり~んです
「あぁ、そうなんですかーー!」

いきなり自分の事を当てられてしまい、
しどろもどろでろくに挨拶もできずに…、反省です。












Tシャツと本のしおりを買って帰りました。
講演会を終えて『後悔しない生き方』を楽しく考えています。
どうやら、他にも出来ることはありそうなので
自分に期待してワクワクしています。笑




企業や団体、会社員の方、
社のPRやイメージアップに、
沖縄の一企業として…

また、一個人としてはもちろん、
グループや結婚祝い、記念日に

サンゴを植えてみませんか?
Sea Seed(海の種)移植放流代行料金(3,400円)
1~2ヶ月後に感謝状が届きます。


◇養殖サンゴの移植放流、産卵の映像
http://www.ppmokinawa.com/html-isyoku.html
◇Sea Seed の物販リスト
http://www.ppmokinawa.com/iyu/buppan.html
◇Sea Seed グッズ取扱店舗募集中!
http://www.seaseed.com/goods.html
サンゴ礁を次世代へ
http://seaseed.ti-da.net/
アクアプラネット
http://www.aqua-planet.org/index.html


サンゴに不慣れな僕が書いたことなので、
聞き間違っている部分があるかもしれません。
ご容赦くださいませ。










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追記;
そう言えばツキフクさんが来てましたよ。
サプライズでビックリ!笑
あー、忘れるところだった。爆








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