今を “知る”
(えっ!? こおらるまん?)
「あぁ、サンゴを養殖して、植えつけてる人たちでしょー。」
「ウチナーンチュだったら、誰でも知ってるさー。」
沖縄の人たちが、
こんな会話をしてくれないかなぁ。笑
週末の講演会に参加することが出来ました。
ホント、雨が降らずにたどり着けて良かったー。笑
サンゴ礁の問題って、沖縄に限ったことではなくて、
地球温暖化とつながっていることを、実感させられました。
やっと、話をまとめられたので書いてみます。
遅くなってスイマセン。
あっ、でもまだ車の窓はなおってませんよ。
じゃ~、どっちも治ってないのかって?笑
金城浩二さん
沖縄生まれの37才
こおらるまん(レッド)であり
コーラルズファームPPM沖縄の店長であり
アクアプラネットの理事長でもあります
その肩書きすべてにサンゴが関わっています
彼はサンゴ養殖の “パイオニア” です。
田中律子さん
東京生まれの世田谷在住
14才で初めてダイビングを体験する
女優やタレント業をこなしながら
一人の主婦でもあります
沖縄の海をこよなく愛し毎月のように足を運ぶ
さらにはNPO法人 “アクアプラネット” を立ち上げ
自身もまたその会長
ネットで調べて見ると
このお二人は、TVや雑誌で何度も取り上げられているようです。
○沖縄の海(サンゴ礁)を襲った悲劇
1998年、世界各地で異常な暑さによって海水温が上昇、
沖縄近海も例外ではなく、海水の温度が30度を超えたそうです。
白化したサンゴ サンゴを食べるシロレイシガイダマシ
その高水温でサンゴの “白化現象” が起きて
沖縄近海のサンゴの9割が死滅したそうです。
ウチナーンチュの僕ですけど
この講習に参加するまで知りませんでしたよ。
まさに「無知」とは「罪」ですね。(ジョジョ風に。笑)
1997年以前のサンゴが100だとすると
“白化現象”のあった1998年以降にはそのわずか
10%にまで減少してしまったんです。
最近では良くTVなどで取り上げられるようになった“赤土流出”問題。
大量発生したオニヒトデ 赤く染まった川
※サンゴ(Coral)は共生生物
イソギンチャクやクラゲ等と同じ、こう腸動物で
年に一度、満月の夜に産卵し、やがて卵は
岩にくっ付きます。(ポリプと言う。)
ポリプは分裂を繰り返しながら、みんなが知っている
あの美しい姿のサンゴに成ります。
よく見ると、その一つ一つの穴には小さなポリプがいます。
また、殆どのサンゴは体の中に褐虫藻(カッチュウソウ)と
呼ばれる植物プランクトンを住まわせていて、
サンゴの吐き出す炭酸ガスと、太陽の光で光合成をし、
栄養を作りだします。
昼のあいだは、褐虫藻からそれを分けてもらい
夜になるとイソギンチャクのように、触手を出して
海中のプランクトンなど、生物を捕食しています。
※(カッチュウソウ)
サンゴに住む植物プランクトン。
二酸化炭素を吸収しますが、海水が高温(約30度以上)
になると、サンゴの体内からプランクトンが逃げます。
サンゴの美しい色彩は、褐虫藻の色素によるもので
サンゴから離れると当然色素もなくなり、白くなります。
栄養を貰えなくなったサンゴはやがて死にます。
高水温が比較的短時間だと、褐虫藻がサンゴに戻り
じょじょに回復する場合もあります。
○立ち上がった金城さん
小さい頃から沖縄の海を、目続けてきた金城さん。
キレイな沖縄の海を取り戻したい。
その想いから一人奮起して、立ち上がりました。
人類史上、前例のないサンゴの養殖に、
普通のオッチャンが取り組んだのです。
(金城さん、スイマセン。汗)
本当にゼロからの出発で、船さえありません。
地元にある北谷漁港のみなさんに
根気強くサンゴの現状を訴えました。
金城さんの沖縄の海に対する情熱に
北谷漁港が動いてくれたんです。
(ボランティアです)
一大決心をした金城さん。
貯金を使い果たし、借り入れして
コーラルファーム(サンゴ養殖施設)を
完成させました。その総費用は○千万!
独学でサンゴを学び研究し、試行錯誤を
繰り返しながら、やっと養殖に成功します。
育てたサンゴを海に還すのも一苦労です。
波に揺られながら、
サンゴを岩に根付かせるための穴を開け
セッティングし、砂を入れて固定する。
その後も定期的に通って世話をしますが、
もちろん、すべてが育つわけではありません。
サンゴ礁は「カナリア」と呼ばれています。
○サンゴの重要性は…?
サンゴは海全体の2%です。
その2%の中に沖縄のサンゴがあり
また、サンゴ礁に依存している海洋魚種は
全体の25%にもなります。
現在生存しているサンゴは
二酸化炭素を蓄えているんです。
その量は大気中にある二酸化炭素の
約 “2倍以上” だということ!
これは世界中の科学者の出したデータです。
※こう書いてしまうと、大気中の二酸化炭素って
少ないように感じますが、逆なんですよ。
二酸化炭素は、熱を吸収しやすく
今までは、大気のバランスが整っていたため
ある程度は、太陽の熱を反射していましたが
近年、莫大に増えすぎた二酸化炭素のせいで
熱放出が、しにくくなっているようです。
これは地球温暖化の大きな要因の一つです。
光合成によって、二酸化炭素を吸収しているのは
陸上の植物だけだと思っていた僕はびっくり!!
目からウロコでした。
サンゴの重要性を理解できた今
僕達になにができるのか。
○海の恩恵
金城さんが、資料のため
写した写真がいくつかありました。
その中に一人のおばあちゃんが写っていました。
カメラを向けると、
すごく可愛らしい笑顔をしてくれたそうです。
おばあちゃんの言葉
「戦後の飢えも海があったから生きてこれたさー」
深い言葉でした。
専門家によると、沖縄は『珊瑚礁文化』と、
言われているそうで昔から城の城跡や
家の石垣の一部には、珊瑚が使われていたそう。
海を崇める祭り『ウンジャミ祭』もありますね。
海が一平方キロメートルあれば
40~80世帯の家族が
永久に生活できるそうですよ。
(その分の食がまかなえるそう)
海からの恩恵って人間にとって必要不可欠。
すべての人間がなんらかの形で
海に依存しています。
今、その海(地球)に
恩返しをする時期にきているんじゃないかな。
○一人の力は『微力』だけど『無力』ではない
今までサンゴの事ばかり書いてきましたが
サンゴの放流だけが、温暖化を抑制するわけじゃありません。
(温暖化との詳しい関係性も僕は知りません)
僕やアナタに出来ることから、初めてみたらいいんじゃないかと思います。
“知る”ということ
サンゴのことを少し知った僕は、ブログで伝える事が出来ます。
サンゴのことを知らないで生活する事と、
サンゴのことを知って生活する事は
同じではありません。
極力、二酸化炭素を発生させない
生活を心がけるのも良いですよね。
地産地消
遠い地域から、限りある資源を使って
二酸化炭素を撒き散らしながら届く、安い商品よりも
住んでる地域で採れた、子供達に安心安全の商品を
地域に住む人から購入することで共栄する。
もちろん、
みんなが続けている省エネ活動が基本ですよね。
○楽しく活動し、無理なく続ける
温室効果ガスで、世界各地の溶けてしまった
永久凍土になげいていてもなにも始まりません。
仮に今、それが止まっても、温暖化が改善されるまでには
長い期間が必要なんです。
だから一日でも一刻でも早く、手を打たなければならない。
海水にのまれていく島々を、助けることは出来なくても
アナタに出来る事がきっとあるはずです。
3400円を出して、サンゴの放流(植え付け代行)という形も
一つの「アナタの手」です。
金城さんは言っていました。
「世界の科学者が発表している、地球予想データや
資料を見ると、やる気が失せると。」
~このままなにも「手」を打たなければ100年後、
世界の平均気温が6度上昇する~
※あくまで予測です。
だったらこんなことをしていても、
将来はかわらないんじゃないかと
そう思う時もあるそうですが、
愛するわが子のため、
愛する地元のために、
今はその過程を楽しみながら、やっているそうです。
沖縄の人たちはどこかのんびりしている。
なんくるないさ~(なんとかなるさ)も
本当は良い意味なのに、
て~げ~(簡単に)に考えてるところがないかな?
「行政とか、誰かが手を打つだろう」と、
人まかせに考えてはいないか?
その行政を動かすことが出来るのも
一人一人の力があってこそ。
お金を稼ぐための生き方もあるかも知れない。
だけど、
『自分に後悔しない生き方』
をしてほしいと言っていました。
これからも金城さんを応援したいと思います。
Sea Seedグッズのブース前で商品を見ていました。
販売員が着てるTシャツが気に入ったので、
声をかけてみました。
「それ、良いですねー」
「スイマセン、これは試作品なんです」
「そうなんだー」
「花屋さんですか?」
!!!!
「もしかして…、こおらるまんさん?」
「ぐり~んです」
「あぁ、そうなんですかーー!」
いきなり自分の事を当てられてしまい、
しどろもどろでろくに挨拶もできずに…、反省です。
Tシャツと本のしおりを買って帰りました。
講演会を終えて『後悔しない生き方』を楽しく考えています。
どうやら、他にも出来ることはありそうなので
自分に期待してワクワクしています。笑
企業や団体、会社員の方、
社のPRやイメージアップに、
沖縄の一企業として…
また、一個人としてはもちろん、
グループや結婚祝い、記念日に
サンゴを植えてみませんか?
Sea Seed(海の種)移植放流代行料金(3,400円)
1~2ヶ月後に感謝状が届きます。
◇養殖サンゴの移植放流、産卵の映像
http://www.ppmokinawa.com/html-isyoku.html
◇Sea Seed の物販リスト
http://www.ppmokinawa.com/iyu/buppan.html
◇Sea Seed グッズ取扱店舗募集中!
http://www.seaseed.com/goods.html
サンゴ礁を次世代へ
http://seaseed.ti-da.net/
アクアプラネット
http://www.aqua-planet.org/index.html
※サンゴに不慣れな僕が書いたことなので、
聞き間違っている部分があるかもしれません。
ご容赦くださいませ。
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追記;
そう言えばツキフクさんが来てましたよ。
サプライズでビックリ!笑
あー、忘れるところだった。爆
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