琉球民謡・三線 2014年06月03日 二見情話が弾けたなら‥ 最近の僕は三線にハマってて、。 練習を始めて3週間ちょっと。課題曲の安里屋ユンタがなんとなく 弾けるようになりました。あくまでもなんとなーくの安里屋ユンタ。(笑) あとは大問題の唄を残すのみ。唄三線なので唄者も大事。 でも唄いながらって言うのがけっこう難しいんだよねえ。 でもね。今の僕の心は安里屋ユンタじゃないんですよ。(スイマセン師匠!) このあいだ課題曲に飽きてしまった時にさ、別の曲が弾きたくなってyoutubeで探してたんですよ。 初心者でも弾けるような三線の曲をね。そしたら汗水節ってタイトルがチラっと出てきた。 ふと、(あれ?どっかで聴いたタイトルだなあ)って思ってページに飛んでみたら、 パッと聴いて思い出したんですよ。 (ウチのおばぁが作業中によく聴いてた曲だー!)ってね。 なんで覚えてるかって言うとね、僕は良くおばぁに命令されて(?) カセット(テープ)を鳴らしたりひっくり返したりしてたから。でも僕にはウチナー民謡って全部 どれもが同じに聴こえてたし、興味がなかったし(当時はね)よく間違えてカセットをセットしては怒られたんですよ。 おばぁ「A面あらん反対るやんどー!(B面だよ)」 花屋「はっせ!(チッ!)どうせ、いつも全部聴くだろー!どっちでも同じさー!」 おばぁ「いーいーあらん!あしみじぶしからかきるわろー!」 (だめ、違う!汗水節からかけろよー) このかけあいは20年以上もさかのぼるけどね、。 当時ウチの実家は豚と牛(肉牛)をたくさん飼ってた。 牛も人間もうだる様な暑さの中でカセットが終わるたびにおばぁに催促されてたなあー。 ってね。なにげなく思い返しながらyoutubeのコメント欄を見たら、 汗水節の意味が書いてあった。涙が出そうだった。 汗水節ってそのまんま、働くことの尊さを歌った曲だった。 おばぁよ。そうだったんだね。 厳しい暑さの中、自分自身に元気付けてたんだなって。 そう思ったらウルウルした。涙が出そうだった。気持ちが落ち着いてから、 youtubeの別のページに飛んだら、また聞いたことあるタイトルがあった。 「二見情話」 曲を聞いたらやっぱりそうだった。おばぁのリクエストの曲。 悲しい音色にまたグッときてたらたまたま歌詞の内容を見つけてしまい、。 しかもそこは名護市内の二見のはなしで、今、僕は名護市にいる。(昨日現在) この曲は戦争で離ればなれになる名護市二見の男女の歌だったけど、 二十歳で戦争を経験したおじぃとおばぁがどういう気持ちでこの歌を聴いてるのかと。 そう思ったら不覚にもポロポロと涙を流してしまった。 おばぁたちに僕の三線を聴かせて歌ったら喜ぶだろうなあ。 「♪二見美童(ミヤラビ)や だんじゅ肝清(チムヂュ)らしゃ 海山の眺み 他所(ユス)にまさてぃよ」 =二見の乙女は とっても心が美しい 海山の眺めは またどこにもまさる美しさだ。081 「♪待ちかにて居(ウ)たる 首里上(スイヌブ)いやしが 出(イン)ぢ立ちゅる際(チワ)や 別りぐりしゃよ」 =待ちかねていた 首里に戻る日がやってきた 出発する際に お別れしなければならないこの辛さよ。 「♪戦場(イクサバ)ぬ哀(アワ)り 何時(イチ)が忘(ワシ)りゆら 忘りがたなさや 花ぬ二見よ」 =戦争による悲惨さは いつか忘れられるだろうか それにしても忘れがたいのは 花の二見のことだ。 二見の女性、親しんだ人々の心の清らかさ 景色のうつくしさ、別れの辛さを歌いながら、平和への思いが込められている。 タグ :二見情話汗水節三線琉球民謡